【第19話】家具の配置もディスプレイ

家具のレイアウトを、どのように決めていますか?

 

「空いてるスペースに、なんとなく置いてみた」

「コンセントの位置に近い場所から配置を決める」

という話をよく聞きます。

 

家具の配置に正解はありません。

 

ですが

同じ部屋に同じ家具を置いても

実際より広く感じたり、

ひと足踏み入れて、わぁ°˖✧と感じる部屋には

「家具の配置の考え方」にヒントがあるように思います。

 

 

そこで今回は、

家具の配置も

ディスプレイをするようにする

というお話です。

 

具体的には、

「高さ」と「余白」を意識して、

立体的な視点で、配置プランを立てること。

 

平面図に家具を配置するだけでは、

高さの部分までは充分に考慮がおよびません。

高さが見えてこないと、空間全体の余白も見えてこないです(; ・`д・´)

 

平面図でのプランニングは、

動線確認をするのに有効なので

それも必ず行います。

 

ですがそれだけでは、

実際に人が立った時に見える景色は

見えない(; ・`д・´)

 

実際に立ってみた位置から

どんな景色が見えたら心が躍るのか?

 

いったん壁のコンセントの位置は無視して、

柔軟に家具の配置を考えてみます。

 

 

家具の配置もディスプレイするかのごとく、

ちょっと自由な発想で、

部屋全体を見た時に心地よく感じるように

置いてみます。

 

 

実際の手順は、およそ3ステップです。

 

ステップ1

まず、主役とアングルを決めます。

 

主役は、チェアでも照明でも壁のアートなど、

自分が大切にしている、

見るたび愛でたいアイテムがおすすめです♪

 

ステップ2

決まったら、主役が美しく見えるアングルを定めます。

たとえば、

入口から入って、パッと目が留まるような位置はどこでしょう?

いつも自分がよくいる場所から見える場所はどこでしょう?

そこに、主役を置いてみます。

 

ステップ3

そのあと、主役が美しく見えるよう意識して、

他のインテリアを構成、調整していきます。

 

1か所に集中させないよう

余白を心地よくとり、

高い低いを調整しながら。

 

もし自分がフォトグラファーだったら、

渾身の1枚を撮るために

景色の邪魔になるノイズは入れず、抜け感をつくりたい、

ここに高いアイテムを置いた方が視線を誘導できるな、

といった気づきがあるかもしれません。

 

ファインダーを通して感じた気づきの

1つ1つを丁寧に対処していくと、

見心地のよい空間へ近づいていきます。

 

 

 

かしこまって、「立体的に検討する」と聞くと

反射的に「むずい、無理!!」となってしまいますが、

 

少し肩の力を抜いて

小物を配置するように家具も同じように、、、

 

という気楽さでとり入れてみると、

「ちょっと移動させて見える景色は、どんな感じだろ?」

という、試行錯誤を楽しむ感覚が生まれます。

 

私はこの視点を取り入れるようになってから

以前より配置プランニングの幅が広がって、

 

ワクワクしながらお部屋づくりができるようになりました(^^♪

 

少し難しそうだけど

なんだか楽しそうだから取り入れてみたい、

と思っていただけたら、嬉しいです(*´▽`*)